頭痛とは

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当院では頭痛全般を診療しております。単に頭痛と言っても、300以上の種類があると言われています。頭痛の症状としては人それぞれで、痛みが強いこともあれば吐き気を伴うこともあります。日常生活はもちろん、仕事や勉強などの社会生活にも支障をきたしてしまうことも少なくありません。
欧米では頭痛を一大疾患として取り扱います。
これは社会生活を送るために問題となる支障度が極めて高いとされているからです。

頭痛の支障度

その一方で、原因がなかなかわからないことも多く、検査でも異常がみられず、痛み止めの薬を飲み続けていたり、周囲の理解を得られず、悩んでいたりする患者さまもいらっしゃいます。当院では問診、および各種検査を行って、原因を見極めていき、患者様一人一人に合わせ、適切なオーダーメイドの治療を行っていきます。

頭痛の種類について

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頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があります。一次性頭痛は他に疾患がなく、同じような頭痛が繰り返される慢性的なものが多く、多くは生命の危険のないものですが、日常生活に支障をきたすようであれば治療が必要です。一方、二次性頭痛は何らかの病気の症状として現れるもので、命に関わることが少なくないため、早急に診断して治療を開始することが重要です。

【一次性頭痛(慢性頭痛)】

■片頭痛

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ズキズキとした脈打つような強い痛みを感じる頭痛で、身体を動かしたり、まぶしい光や大きな音、タバコや香水の匂いなどの刺激を受けたりすることで発生するという特徴もあります。頭痛は数時間から、長い場合は3日間ほど続くこともあり、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。

ストレスや不規則な睡眠、激しい運動、入浴、飲酒、気圧の変化などが誘因となると考えられており、女性の場合は月経前後や月経中、排卵期に頭痛の発作が続くことも多くみられます。家族的要因も指摘されており、両親のいずれかに片頭痛があると、その子供にも片頭痛が現れることが指摘されています。

■緊張型頭痛

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締め付けられるような強い痛みが、後頭部を中心に頭全体に現れることが特徴です。首や肩の凝りを感じることや、めまい、倦怠感、目の疲れを覚える場合もあります。痛みは毎日のようにおこりますが、片頭痛のように吐き気を伴うことはありません。

誘因としては、長時間のデスクワークや睡眠不足など、身体的ストレスによる筋肉の緊張や血流の悪化、対人関係など精神的ストレスによる自律神経のバランスの崩れなどが考えられます。

■群発頭痛

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片頭痛や緊張型頭痛に比べ、より強い頭痛で、片側の目の奥にえぐられるような非常に激しい痛みが現れます。20~40代の男性に多くみられ、1年から数年に一度発症し、一度発症すると1ヶ月から数ヶ月、毎日のように決まった時間に痛みが起きることが多くなっています。また、痛みのある方の目の充血や涙、鼻水、鼻づまりを伴うのも特徴です。

誘因となるものについては、まだよくわかっていませんが、目の奥の血管が拡張し、周囲に炎症が引き起こされ、神経を刺激することで発症すると考えられています。アルコールは血管拡張作用があるため控えた方がよく、また血管を拡張させる心臓の薬などを服用している方は、医師との相談が必要です。

【二次性頭痛】

■くも膜下出血、脳出血

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頭蓋内の出血では、よく、「バットで殴られたような、これまで経験したことのないような痛み」と表現されるような、突然の激しい痛みに襲われます。吐き気や嘔吐を伴い、意識を失ったり、手足にマヒを生じたりする場合もあります。ただし出血が少ないと、風邪による頭痛程度に感じることもありますが、放置すると、再出血を起こし、急変して命に関わる場合もあります。

■脳腫瘍

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腫瘍が大きくなるにつれ、脳を圧迫し、頭蓋骨の内部の圧力も上昇することで頭痛や嘔吐の症状が現れ、半年から数カ月の経過で、徐々に増悪していきます。片頭痛やけいれん発作、手足のしびれ、麻痺、目の霞みなどの神経症状が起きることもあり、朝方によく発症するという傾向もあります。

■髄膜炎

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脳を覆っている髄膜が、主にウィルスや細菌が感染することで炎症が生じ、頭痛が発生するものです。後頭部に強い痛み感じることが多く、吐き気や嘔吐、高熱、項部硬直、けいれん、意識障害を伴います。

頭痛外来の検査・治療について

頭痛外来の検査・治療について

頭痛外来では、まず問診を行い、「二次性頭痛」の可能性を除外していきます。二次性頭痛の場合の診療・治療については、緊急性が高く高度な医療環境による治療が必要と判断した場合は、連携する大学病院などの医療機関を、速やかにご紹介いたします。

当院で対応可能な二次性頭痛や一次性頭痛の可能性が高いと判断した場合は、問診に加え、身体診察を行い、「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」など、頭痛の種類を鑑別していきます。
当院での治療にはロキソニン、カロナールなどを代表とする痛み止めから頭痛の発症を抑制する予防薬、複数の漢方薬によるコントロール、重症な人に対しては抗CGRP製剤と呼ばれる注射薬の使用など数十種類の選択肢から、患者様にあった治療・生活指導を行っていきます。

頭痛でお悩みの方、頭痛が新しく出現した方だけでなく、自分の使っている頭痛薬について相談したい、薬を変えてみたい、という方もご遠慮なく当院へご相談ください。